糖尿病とお口の健康について
- 2026.05.26
5月23日は休診とさせていただき、糖尿病学会総会に参加してきました。
今回は、その中でも「お口の健康」についての講演内容を、皆さまにもご紹介しますね。
糖尿病というと「血糖値」ばかりに目が向きがちですが、実は“しっかり噛めること”
“歯ぐきの健康を保つこと”も、とても大切です。
よく噛むことは血糖にも関係します
「よく噛んで食べましょう」と言われることがありますが、実際によく噛むことで、食後の血糖に関係するホルモン(GLP-1)が増えることがわかってきています。
ただ、高齢になると、
・噛む力が弱くなる
・舌や口の動きが低下する
・柔らかいものばかり食べる
など、お口の機能が少しずつ低下していることがあります。
すると、、食事量が減ったり、栄養が偏ったり、血糖コントロールが不安定になることもあります。
「オーラルフレイル(お口の衰え)」をご存知ですか?
例えば、
・むせやすい
・食べこぼしが増えた
・硬いものが食べにくい
・滑舌が悪くなった
・食事に時間がかかる
などは、お口の機能低下のサインかもしれません。
早めに気づき、対策することが大切です。
糖尿病と歯周病は深く関係しています
歯周病は、歯ぐきの炎症によって歯を支える骨が弱くなる病気です。
実は、糖尿病の方は歯周病になりやすく、逆に歯周病があると血糖値も悪化しやすいことが知られています。
特に、
・歯磨きで血が出る
・歯ぐきが腫れる
・口臭が気になる
場合は、歯周病の可能性があります。
歯周病は進行するまで痛みが少ないため、早めの歯科受診が大切です。
洗口液や歯磨き粉も役立ちますが、一番大切なのは、
歯ブラシで汚れを落とすことです。
毎日の口腔ケアは、
・むし歯予防
・歯周病予防
・食べる力の維持
・血糖コントロール改善
にもつながります。
糖尿病の治療は、薬だけではありません。
「食事」「運動」「睡眠」に加えて、これからはぜひ
“お口の健康” も意識してみてください。